後悔しないための終活ガイド!今からできる5つの準備

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人間の生き方は様々ですが、死は平等に訪れます。
私も年を重ねるにつれ、死を避けられないものと考えるようになりました。
そんな時に考えたいのが「終活」です。

死の前後には残された家族に負担をかけたくないというのは誰もが思うことだと思います。
終活とは、そのような人生の終わりを想定して準備する活動のことです。

終活と聞くと、重苦しい気持ちになります。でも、人生の大掃除だと思えば、すっきり身軽になって、残りの人生を思いっきり楽しむことができますよね。

死の準備することで、問題や不安が軽減され、残された人生を充実したものにすることができます。
また、親族間のトラブルを防止することもできます。

今回は、そんな終活の中でも大事な5つのポイントを解説していきます。

財産の整理~遺産トラブルを防ぐために

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まだまだ元気とはいっても、年がいくと認知症や体の衰えは突然やってきます。
家族に財産の情報を伝えられない事態を防ぐために資産の情報を整理しておく必要があります。

「うちにはそんなに財産なんてないから…」という方もいるかもしれませんが、財産はお金や不動産だけではありません。
通帳、クレジットカード、電子マネー、さらには使いかけのポイントカードまでも財産に含まれます。
これらが整理されていないと、後に残された家族が大混乱になってしまいます。

現在の資産を把握できるように、預貯金、不動産、株式などの相続財産をすべてリストアップして目録を作成しておくといいでしょう。

最近はデジタル資産の管理も重要になっています。仮想通貨、サブスクリプションサービス、ネットバンクの情報など、オンラインで管理している財産は家族が簡単にアクセスできないこともあります。必要な情報をしっかりまとめて、信頼できる人に伝えておくのがベストです。

相続されるのは財産ばかりではありません。
借金や連帯保証の債務も相続の対象になります。

マイナスの財産
ローンなどのマイナスの財産も相続されることになりますので、資産と同様に目録に記載しましょう。
借金が財産を大幅に上回る場合は相続放棄することもできます。

連帯保証人
注意しなければならないのは、誰かの連帯保証人になっている場合、相続によってその連帯保証の債務も法定相続人に引き継がれるということです。
連帯保証人になっている場合は、そのことも記載するようにしましょう。

身辺/住居環境の整理~スッキリと快適に

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断捨離の勧め
押し入れを開けると、いつか着る予定だった服、いつか読むつもりだった本、いつか使う予定の調理器具などがぎっしり…。
その「いつか」は、もう来ることがないかもしれません。

思い切って断捨離しましょう。不要なものを整理すれば、住まいも気持ちもスッキリします。
いつかではなく、「今」使うものだけを残すのがコツです。

持ち家や不動産の整理
老後は、子供との同居したり、老人ホームに入ったりと、ご自身の状況に合わせて環境を変化させるかたが多いです。
老後の住居環境を見直すことで、死を迎えるまでの生活の質を上げることができます。
持ち家などの不動産の売却や生前贈与などを行えば、死後の親族の負担を減らすことができます。

医療/介護の準備~必要になったら誰が面倒見てくれるの?

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「最後まで自分のことは自分で決める」と意気込んでも、病気や認知症になったらそれも難しくなります。そんなときのために、延命治療をどうするか、誰に介護を頼むかを決めておくのが大切です。

介護

介護が必要となったときにどのような介護を受けたいか、誰にどのようなケアをお願いするかを事前に考える必要があります。
また、介護施設の選択肢も考えておくべきです。自宅介護がいいのか、施設に入るのか。予算やサービス内容を調べて、実際に見学しておくと、いざという時にスムーズに動けます。

希望する介護:
・自宅で介護を受けるか(訪問介護・デイサービス)
・介護施設(有料老人ホーム、特別養護老人ホームなど)
・親族との同居を考えるか?

終活の医療

「お母さん、延命治療どうする?」
「延命って…どこまで? え、胃ろう? 人工呼吸器? そんなの聞いてない!」

家族に突然の選択を迫らせるのは酷なものです。元気なうちに話し合って、リビングウィル(生前の医療方針)を作っておきましょう。

終活の医療では、どのような医療を受けたいか、あるいは受けたくないかの意思を示しておきます。

希望する医療:
・延命治療の希望
・緩和ケア
・認知症時の医療方針
・医療費の準備

葬儀・お墓の準備~人生最後のビッグイベント

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「死ぬ前からお葬式の準備なんて」と思っていませんか。
私の経験ですが、何も準備していないと、突然親の死が訪れたときにお葬式の段取りは考える暇もないため、ほとんど葬儀屋さんが提示するオプションから選ぶことになります。
ご自分の葬儀が業者任せにならないように、希望する葬儀のスタイルやお墓の種類を考えておきましょう。

最近は、宇宙葬や海洋散骨などユニークな方法もあるので、「自分らしい最期の演出」を考えるのもいいですよ。
また、費用面も重要です。葬儀の平均費用は意外と高く、予想以上の負担になることも。生前に準備しておけば、家族の負担を大幅に減らせます。

エンディングノートの作成 〜あなたの取扱説明書を作ろう〜

エンディングノートとは、財産・医療・介護・葬儀の希望や家族へのメッセージを書き留める人生の取扱説明書とも言えるものです。
「親父、口では何も言わなかったけど、ノートに『俺の葬式では派手な花火を上げてくれ』って書いてあったぞ!」
こんな風に、自分の意志を伝えられるのがエンディングノートの良いところ。家族の負担を減らし、自分らしい終活を叶えるためにも、ぜひ活用しましょう。
最近は、デジタルエンディングノートも登場しています。スマホやPCで簡単に作成・管理でき、パスワード付きで安全に保管できるので、活用してみるのもいいでしょう。

まとめ

終活とは、人生の締めくくりを計画的に楽しくするものです。決してネガティブなものではありません。
死んだ後のことなんてどうでもいいと思うかもしれませんが、準備をしておけば、残された家族の負担も軽減し、よりよい最期を迎えられます。

さらに、終活をすることで、今の人生をもっと充実させることができます。
「やり残したことはないか?」「大切な人に伝えたいことはないか?」と考えることで、今を大事に生きるきっかけにもなるのです。


今をよりよく生きるために、終活を始めてみませんか。

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